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判断はまだ早い

新型コロナウイルス拡大感染の影響により、教室は3/1~~3/14までの間レッスンを休講とさせていただいております。

 

子どもにも感染が確認されていること。

防音室という気密性の高い、また狭い空間でレッスンを行うこと。

生徒と講師が近距離であること。

鍵盤はアルコールで消毒することができないこと。

また、手を消毒するためのアルコールが手に入らなかったこと。

 

などの理由から休講を決定しました。

 

そしてもうひとつの大きな理由が、学校の先生方や関係機関が感染拡大を防ぐために混乱の中動いているのに、教室を開いて、もし万が一のことがあったら、ということでした。

そう考えると休講にせずにはいられませんでした。

 

休講に伴い保護者の方からは、休講分のレッスンや、4月の発表会のことについてなどの問い合わせをいただいております。

皆さんこれからどうなっていくのか心配ですよね。

 

休講の分のレッスンは、レッスンカレンダーの「休」となっている部分を「〇」に変更して実施できる分についてはそのまま行い、それで対応できない分は個別にご相談しながら調整させていただきます。

 

また、発表会の参加申し込みをキャンセルしたら会費は返金になりますか?というお問い合わせもいただいておりますが、これは今の段階では、はっきりお答えできません。

状況は日々動いています。

発表会については、申し込みキャンセルの対応とか、延期とか中止とかを決めるのは早いと考えています。 

 

なぜなら、今の段階では4月8日から学校は再開の予定。

もし登校が始まったら、4月19日の発表会を中止しても意味がないからです。

 

安易に「返金しますよ」「キャンセルできますよ」と言って、キャンセルが何人も続くようなことになれば、費用の関係でホールを借りることができなくなります。

そうなれば、学校が通常通り始まり、発表会を開いても何の問題もなくなったとしても会は開けなくなってしまいます。

 

生徒たちは皆発表会を楽しみにしてきました。

教室生が全員集まって本格的なホールで弾き、お互いの演奏を聞けるのは2年に一度の発表会だけです。

みんなに聴いてもらいたくて、自分で曲を選び、難しい曲、あこがれの曲に挑戦して、今も練習を頑張っています。

私たち講師も、一人一人の持つ力や曲の好みを考えながら選曲し、楽譜を準備し、本番に向けたレッスンをしてきました。

 みんなが頑張っていることを、そう簡単に無しにはできません。

 

つい最近発表会を開いたあるピアノ教室では、一人ずつ入れ替わりでホールに入り、人と人が接触しないような形で行ったそうです。

なるほど、ですよね。

それを録画しておいて、後でDVDに焼いて順番に回して見てもらってもいいし、ユーチューブに限定公開の形にして生徒さんだけが一定期間見られるようにするというようなこともできるかもしれないです。

観客がいない、少し寂しい発表会になるかもしれないけれども、ホールを独り占めして、だれもいないホールの美しい響きを経験することができるなんて、それはそれでとても贅沢な経験じゃないですか。

 

とこれは一例ですが、リスクを最大限減らして開催する方法はないか、今色々な方法を模索しています。

 もちろん安心して会を開くことができない場合は、それに応じた返金などの対応をしてまいります。

 

 

今日Kちゃんからは、「リズムが合っているか教えてほしい」と、ラインで練習動画が送られてきました。

 

 

発表会に弾く曲の楽譜を郵送するからね、と昨日連絡していたMちゃんは、今日は「楽譜はまだか」と朝から何度もマンションの郵便受けを見に行っていたそうです。

 

中止になった3/15のピティナステップで弾くはずだった2曲と、5指のスケールをレガートとスタッカートで、それから聖者の行進を移調して毎日弾いていますと連絡をくれたのはHちゃんのお母さん。

 

うれしかったです。

暗い話題ばかりだったのに、連絡をもらっていっぺんに元気になりました。

 

がんばっている子どもたちを、がっかりさせたくない。

 

状況は日々動いています。

 

今日は、「シクレソニド」というぜんそく薬を3人の患者に投与したところ、2日程度で症状に改善が見られ、その患者が先月28日に退院したという明るいニュースが飛び込んできました。

 

今は正確な情報に耳を傾け、冷静に状況を見守りたいと思います。

 

最終判断はまだ早いです。